| この作品を読んだのは高校生くらいの頃だったろうか。BSマンガ夜話という番組で取り上げられているのを見てその存在を知り、近所の本屋を探し回って全三巻を買い揃えた。初めて読んでから今まで何度も読み返していたが、一度も読んでいて泣かなかったことはない。 この作品は貧乏マンガである。登場人物はみな貧乏であるから、全員飾らない。そんな事をしていたら生きて行けないのである。みんな剥き出しなのだ。 俺はこの西原理恵子という作家はこういう本質を描く力に優れていると思う(極端ではあるが)。その他の「鳥頭紀行」や「できるかな」などのシリーズでも自分の煩悩を前面に押し出した描き方しかしていない。 BSマンガ夜話で夏目房乃介氏が、このマンガのキャラの黒丸目ん玉は「虚無」であるとか解説していたと思うが(あやふや)、それは作品の中でも出てきたように、「この町の人間はみんな明日の事を考えないで行動するから」「明日の事を考えていたらつらくなってしまうから」という事の表れなのではないだろうか。西原の別の作品でも「貧乏とバカは大変仲がよろしくて」というセリフがあるがそれも同じだろう。 でも昔はそれが当たり前だったのだろう。明日のことも考えられないというのは悲しいことだが、それが一生懸命生きることなんだろうと思う。 この作品を読むたびに俺も一生懸命生きようと思わせられる。 ちなみにこの作品映画化されたらしいんですけど誰か観た人いますか?観月ありさがハマリ役って本当ですか?観月ありさは「せっくすはごっつう気持ちええんよ」とか「まんこ一発」とか言えてるんですか?てか観月ありさってどう考えても無理じゃないですか? |